「佳境」の正しい意味は、面白い所、非常によい場面のこと

「佳境に入る」とは忙しい時に使う言葉じゃないの?【間違って使われやすい日本語】_img1
 

①景色のすばらしくよいところ。
②面白い所。非常によい場面。妙所。

(広辞苑 第七版/岩波書店 より引用)

物事が進行して興趣(きょうしゅ=何かを見たり、聞いたりした時などに心に沸き起こるおもしろみ)がそそられるようになったところ。
(新明解国語辞典 第八版/三省堂 より引用)

 

「佳境」とは、面白い所、非常によい場面という意味があります。つまり「佳境に入る」とはもっとも興味深い部分になること。「佳境を迎える」と言いかえることもできます。
また、たとえば「案件が佳境に入り、疲労困憊」など、「忙しさがピークを迎える」という意味で使うのは誤用になります。


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